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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

フルマカモメ

フルマカモメ (Northern Fulmar)
フルマ(オランダ語で汚いの意)カモメは太平洋と大西洋の北部で見られますが冬には遠くバハカリフォルニア辺りまでに行動範囲を広げます。
しばしば船の後を追って高く飛ぶ事もします。雌は6~12歳で最初の繁殖を海に近い繁殖地で始めます。
巣は険しい崖にある草深い岩棚を掻き出して作り、ふつう細かいものが敷かれています。雌が1卵を産んだ後、雌雄交互に50~60日間の抱卵を経て孵化します。
さらに両親は巣立ちまで雛の世話をします。フルマカモメの雌雄の絆は長く、巣を断固として護ります。営巣中の行動は月夜を除いて夜行性です。
彼らの食べ物は魚類、甲殻類、イカ、クラゲ、その他の高脂肪を含む無脊椎動物です。雛は親鳥が吐き出す脂肪分の多いもので育てられます。
また、防衛のために他の鳥に胃の中の油を吐き掛ける事もあります。かけられた羽は濡れたままとなって溺れ死ぬ結果ともなり得ます。
(人が衣類にかけられた時は、燃やすしか方法がありません。スカンクの臭いより強いですから。)

(北極旅行&北極クルーズ6-75)