南極・北極旅行&クルーズ 株式会社クルーズライフ

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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

捕鯨業者の生活

サウスジョージアの捕鯨には冷酷で情け容赦のない野生動物の殺戮の場所と言うイメージがある一方、遠く離れた世界の果てで事業の成功のために日夜努力する働き者のイメージもあります。捕鯨最盛期には約1000人がサウスジョージアの基地と捕鯨船の操業に雇われていました。
ほとんどがノルウェー出身で、他は主に英国とアルゼンチンからです。
彼らの生活は厳しいものでした。彼らの目的は、漁期中にできるだけたくさんの鯨を捉えて処理し、できるだけお金にする事でした。

鯨が豊富なころは、捕鯨基地は1週間休みなし2交代制の24時間操業でした。
レクレーション用の時間はごくわずかしか残りませんでしたが、従業員食堂や宿舎でゲーム、読書、慰み細工の彫り物やそのほかの趣味で過ごしました。
ほとんどの基地には図書室と映写室があり、レイス・ハーバーには玉突き室もありました。野外スポーツはスキー、釣り、トナカイ、鴨やそのほかの獲物の狩猟などが行われました。人気スポーツにはサッカーとライフル射撃も含まれていました。
捕鯨基地間の対抗試合や入港する船間の競技も行われました。

従業員宿舎での生活は、数人で一室のごく質素なもので、管理職員は基地長の宿舎家屋や親方の宿舎でかなり快適な生活を送りました。
妻や家族を同行した管理職員も何人かいました。
図書室や個人の部屋に残された、古くて色のあせた写真は捕鯨基地のもっと軽快な、人間的な面もうかがう事も出来ます。

(南極旅行/サウスジョージア島23)