南極・北極旅行&クルーズ 株式会社クルーズライフ

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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

12.環境・自然保護のガイドライン

技術や研究が格段に進歩した現代では、数十年前には到達不可能だと思われていた秘境や極地へ気軽に訪れる事が出来る様になりました。目的地まで長い道のりや、地理的にも自然環境的にも厳しい道程であっても、先端的テクノロジーのお陰で、今では多くの旅行者が、さしたる不便を感じる事なく気軽に旅行を楽しむ事が出来る様になりました。

極地クルーズには守るべき規範というものがあります。旅行者が大勢訪れる事で、自然破壊があってはなりません。秘境の環境、自然を手付かずのままに保存していく事がクォーク社の使命でもあります。

北極クルーズに参加される皆様は、この環境・自然保護がクルーズのテーマである事を十分にご留意ください。皆様の探検旅行のお供をするエクスペディション・リーダーは環境・自然保護ガイドラインを熟知しているプロフェッショナルです。

これらのガイドラインを念頭に入れて、想像を絶する様な自然の驚異を堪能して下さい。皆様全員が世界の果ての美しい土地への大使として、今後も世界の人々に環境・自然保護の重要さを広めていただける事を私どもは心から願っております。これまでクォーク社のクルーズにご参加いただいた皆様は、全員、自然保護に関する認識を高くお持ちになり、クルーズから戻られた後も、それぞれの国で個人的にも社会的に熱心に自然保護に関する活動を続けられている様です。なぜならその認識は他から与えられたものではなく、ご自身の経験から生み出されたものだからです。

世界野生保護基金・北極旅行プログラム(北極ツーリズム&自然保護協会と連携)及び全米オーデュボン協会アラスカ支部(ベリンジア地方、旅行制限及び環境保護条例と連携)は北極旅行のガイドラインを厳しく設けています。このガイドラインの目的は北極の自然環境保護、北極周辺に住む人々の文化や慣習の知識を得て、お互いに旅行産業から生じる利益を享じると共に、地元民の権利を守り、更なる北極地区旅行への理解を深める事などが挙げられます。クォーク社は今後も定められた規範を厳格に遵守し、今後も節度ある極地旅行の発展に努めてまいりたいと思っております。

以下に、ガイドラインの中で探検上陸の際に特に重要と思われる条項を列記いたしましたので、ご出発前にお読みいただき熟知される事お勧めいたします。

安全について
上陸の際は決して一人で行動する事なく、常にグループと同行するか、エクスペディション・スタッフの後に従ってください。一人で人の目の届かない所に行くのは非常に危険な事です。エクスペディション・リーダーや現地を熟知したレクチャラー、自然研究学者の説明にしっかりと耳を傾けてください。何か疑問が生じましたら自己判断する事なく、どんな些細な事であろうとリーダーやガイドにお問い合わせください。北極はホッキョクグマが暮らす場所です。どんな危険が待ち受けているか予測がつきません。事前の説明会や上陸時の注意事項をお聞きになり、常にエクスペディション・スタッフの指示に従って行動するようお願い致します。

自然保護エチケット
・ゴミを持ち込まないでください。野生、自然保護に努めてください。皆様の後に続く旅行者も手付かずの自然観察を楽しみにしています。ゴミは必ず船に持ち帰り所定の場所に捨ててください。特にフィルムケース、包み紙、ティッシュなどが捨てられやすい物です。訪れた場所を訪れる前と同じ状態に保つ事が大事なのです。
・貝殻や小石、羽根、骨のかけら、化石などを持ち帰らないでください。
・生きた動植物を持ち込んだり、持ち帰ったりしないでください。それぞれの島にはその島独特の動植物生態があり、外部から異質のものを持ち込むと、あっという間にその生態系は破壊されてしまいます。植物の種子、昆虫、胞子などを島内に持ち込まない為に、上陸時にはいかなる食料も持ち込まないでください。船に戻る際には必ず靴から泥や砂を洗い流してください。また、知らず知らずの間に衣服にも種子や昆虫が付着している場合もありますので、注意深くチェックして付着物を払う様にしてください。
・大声で話したり、大きな足音を立てたり、叫び声をあげたりしない様に常に静かに小声で行動してください。

野生動物の環境や習性を荒らさないこと
・ほとんどの旅行客は短い夏の期間に集中しますが、その時期は、動植物たちが長い冬に備えて、生存に必要な養分を蓄える時期でもあります。人間と接触した事で生じるダメージから回復する為の余分なエネルギーは使えないのです。
・今回の野生観察の目的は、動物たちが自然のままの状態で生活している様子を観察する事です。動物たちは、人間に接近する事に関心は持たないのです。
・足元にお気をつけください。出来るだけ既に踏み固められている様な道の上を歩いてください。とくに海鳥の営巣地及びその外側の巣跡を訪れる時は細心の注意が必要です。
・人間に出会った時、どの様な反応をするかは動物個体によって違います。彼らの習性を荒らす事が無い様に、適切な距離をとって観察してください。動物の種類によって最低5メートル、場合によっては800メートルの距離から観察する必要があります。遠くの動物の観察には望遠鏡や双眼鏡などでの観察をお勧めします。
・写真を撮る時には、対象動物に急に近づかず、ゆっくりと近寄ってください。撮影はシャッターを押しただけでは終わりとは言えません。近寄った時と同じ様にゆっくりとその場から後退してください。大事な事は、動物にどんなストレスも与えてはならない事です。写真を撮る為に野生や自然にダメージを与えないでください。
・巣の中にいる鳥を脅かしたり、追い払ったりしないでください。特に狐や、トウゾクカモメ、オオガラスなどの捕食者が近くにいる可能性がある場合は、観察を素早くすませて下さい。それらの捕食者は、人間に暴かれた巣や雛がいる巣を狙って近くにひそんでいるのです。
・常に自分の周りに気を配り、自分が何かを荒らしていないか注意してください。
動物が不快な物音をたてたり、人間を避ける様な行動を見せたらすぐにその場を立ち去ってください。
・決して動物に触らないで下さい。あくまでも自然のままの状態で、自然に行動する動物を観察するのが探検旅行の目的なのです。
・草花の上を踏み荒らさないでください。湿地帯の植物を荒らすことは、表面下に広がる永久凍土の溶解の原因になったり、植物生態に回復不能なダメージを与える事になります。寒冷及び乾燥地に生息する植物類は一旦破壊されると、回復には、相当の時間を要します。

(北極旅行乗船ガイド12)