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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

現在の南極の地質

現在の南極の地質(Geology of Present Day Antarctica)

 

南極の地質学的研究は、大陸全体を覆う氷によって妨げられてきました。しかし、リモートセンシング、地中レーダー、衛星画像などの新しい技術で、氷の下の構造が明らかになりつつあります。

地質学的には、西南極は南アメリカのアンデス山脈に似ています。南極半島は、古生代後期から中生代初期に海底堆積物の隆起と変成作用によって形成されました。この堆積物の隆起に伴って、火成岩の貫入と火山活動も起きていました。火山活動の証拠に、西南極ではジュラ紀の間に形成された安山岩と流紋岩がよく見られます。

 

その後マリーバードランドとアレクサンダー島で氷床が形成されました。西南極の唯一変わった地域はエルスワース山脈地域で、地層の作りが大陸の東部のそれと似ています。

 

東南極は地質学的に多種多様で、いくつかの岩石が形成されたのは、約30億年前、カンブリア紀にさかのぼります。南極大陸は基本的にこの時期に形成された変成岩の巨大な盾状大陸です。この基礎の上には、デボン紀からジュラ紀の間に堆積した砂岩、石灰岩、石炭、頁岩などの様々な岩石があり、南極横断山脈を形成しています。シャクルトン山脈やヴィクトリアランドなどの沿岸地域では、いくつかの断層が発生しています。

 

大陸の主な既知の鉱物資源は石炭です。ニムロド探検隊の副隊長フランク・ワイルドによってベアードモア氷河の近くで最初に発見され、現在は低品位炭が南極山脈の多くの地域に存在することが知られています。プリンスチャールズ山脈には、かなり多くの鉄鉱石が堆積しています。南極の最も貴重な資源は1973年にロス海で見つかった石油と天然ガス田です。これらの利用は2048年まで禁止されています。

 

(南極旅行/ロス海・亜南極10-2-1)