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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

ユキホオジロ

ユキホオジロ ( Snow Bunting) ホオジロ科 ユキホオジロ属
ユキホオジロは北米で群れとなって冬を過ごしますが、しばしばハマヒバリやツメナガホオジロと混じった群となります。
長い間「北極スズメ」と呼ばれていて高緯度地方では最も数の多いスズメ目の種です。しばしば群れになって岩の空洞や割れ目、あるいは風雨が来ない地面などでねぐらにつきます。
面白いのは、冬には雪浴びで体を清潔に保ちます。ユキホオジロは北極の岩の多い海岸、崖、岩屑の堆積などで繁殖します。岩の下、洞、コケの下、地面の窪みなどに巣を造ります。巣はかさばっていて、草本、コケ、地衣類、植物の根や葉、そして羽毛でふんわりと作られます。基本的な巣は4日間で完成しますが、雌はしばしば、4~7卵産んだ後にも敷物を追加します。
古い巣も良く再利用します。雄(年長の雄は特に)は雌よりも3~4週位早く繁殖地に戻ります。雄は産卵と抱卵中(10~16日)の雌に餌を与えます。
孵化はバラバラに起きるため、巣立ちの時期もずれが起きます。
若鳥は巣立ちの時は大きな群れを造ります。
ユキホオジロの主な食べ物は海岸線周辺のクモなどの昆虫、甲殻類、軟体動物です。幼鳥は昆虫専門です。

(北極旅行&北極クルーズ6-86)