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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

自然と気候

自然と気候(NATURE AND CLIMATE)

 

スヴァールバル諸島の植物界は、極地の厳しい条件に順応し、低木で耐寒性のある植物です。初夏には、雪融けにより浸水したツンドラになります。夏の間、スヴァールバル諸島南部では、全ての入植地から氷河を見ることが出来ますが、雪はなくなります。時々、藻類によってピンク色に染まる雪を見ることもあります。また夏季の間、太陽が完全に沈むことはありません。しかし昼と夜の温度差は、最大10℃になることがあります。初雪は、通常9月ですが、8月にも雪が降ることがあります。

 

スヴァールバル諸島西部では、冬の月平均気温約-15℃、過去最低-43℃を記録しています。夏は、月平均気温約+5℃、過去最高+21.3℃を記録しています。諸島東部では、気温0℃を数度下回ることがあります。よく北極の冷たい風が吹いているため、少なからず実際の気温より低く感じられます。年間降水量は、200~300mmを上回ることはありません。冬は、強風を伴うサラサラした雪となり、夏は小雨になります。群島全体を覆う、長く続く霧が発生しますが、これは極めて一般的な事です。

 

スヴァールバル諸島は、北極圏の遥か北に位置しているため、白夜と同様に長く暗い時間が続く極夜を経験します。ロングイヤービーエンでは、4月20日から8月26日まで太陽が沈みません。そして10月26日から2月15日まで極夜が続きます。

 

スヴァールバル諸島には7つの国立公園があります。トナカイやベルーガ、ホッキョクギツネなど多種の動物が、ロングイヤービーエンや空港周辺でも見られます。また自分の縄張りを守ろうと攻撃的なアジサシが、通行人に急降下して飛び回る姿をよく見かけられます。ロングイヤービーエンを含むスヴァールバル諸島は、ホッキョクグマが流氷を利用してやって来る季節的な移動経路になっています。ロングイヤービーエンを離れる際は、大口径の武器を所持していくことが一般的になっています。ホッキョクグマが射撃されるすべての事件は、警察によって捜査されます。

 

ホッキョクグマ

 

(北極旅行/ポセイドン北極読本7-4)