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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

ミナミゾウアザラシ

総数が約40万頭のミナミゾウアザラシは、夏の間中浜辺で群れが見られます。
夏の終わりの換毛期には泥沼のようなくぼみで、新しい毛皮が生え揃うまでの間、暖かくするために何頭もひしめき合っています。
他のアザラシの場合と異なり、古い毛のついた皮膚の小片も一緒に剝げ落ちます。
餌はイカと魚の混合です。

雄のゾウアザラシは4.9m 4㌧まで大きくなります。雌は2.8m 400~900㎏です。
雄は9月初めに繁殖する浜辺に現れ、1~2週間遅れてやってくる数頭の雌の群れを従えてビーチマスターと呼ばれるハーレムの主になります。
普通ハーレムは平均70頭ほどの雌を従え、他の雄から縄張りを護ります。挑戦者が現れるとお互い吠えあってどちらかが退くまですさまじい戦いが繰り広げられます。

雌の出産はほとんど10月で、黒い毛皮を着て生まれた幼獣に23~25日ほど授乳します。この間雌は高い乳脂肪の母乳を出すために体重が三分の一ほど減ります。
子供は誕生時に44㎏ほどだったのが離乳時には180㎏までになります。
離乳した子供はその後も親毛が生え揃うまで浜辺に残ります。
誕生後5週間くらい経った11月末~1月ごろに海に出ます。

雄が繁殖年齢に達するのは4歳くらいですが、5~7歳くらいにならないとハーレムを護れるほど強くなれません。
2歳位から鼻にしわがより始め8歳くらいで名前が表わすような大きな鼻になります。

(南極旅行/サウスジョージア島19-2)