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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

水鳥

水鳥(Waterfowl)
世界には多種多様のカモがいて北半球では、その多くが夏の間は高緯度北極で繁殖します。しかし2種だけは南極でも見かけられます。お互いに非常に良く似た姿をしていて、サウスジョージア島に生息するキバシオナガガモは南米に生息するキバシオナガガモとかなり近縁で、おそらく比較的最近になって自然にコロニーを形成しだしたものと見られます。サウスジョージア島のオナガガモは時々サウスシェトランド諸島にも姿を現すことがあります。外形は概してカモに似ています。飛翔は力強く、殆ど水面から垂直に跳び立ちます。雄は鋭い尾翼を持ち、雌雄とも金属の様な燦点(さんてん)が第二飛翼にあります。オナガガモは普通冬に大きな群れを作りますが、春の訪れとともに散りじりになり、小川や沼の近くの湿地で繁殖する淡水の鳥です。他の多くのカモとは異なり、オナガガモは進化の結果、一度にわずか3~6個の卵しか産まなくなりました。比較的捕食者の少ない環境に棲んでいて、それ程必死に種を守る必要がないため、これは当然の結果ともいえましょう。巣はうまく隠され、草やタソック草の茎や羽根などで出来ています。

サウスジョージア島で見られるカモには数は少ないですがキバシコガモがいます。この鳥は南米やフォークランド諸島ではありふれたものです。見た目にはキバシオナガガモにそっくりですが、首と尾が短く、お腹の斑点も少ないものです。主にグリトヴィケン周辺のカンバーランド湾地域で見る事ができます。

(南極旅行&南極クルーズ6-7-8)