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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

研究

研究(Research)

 

南極大陸では毎年、27か国の科学者が、世界の他の場所では再現できない実験を行っています。夏には、4,000人以上の科学者が研究ステーションに集まります。 冬には、この数は1,000人近くまで減少します。アメリカの研究施設であるマクマード基地には、1,200人以上の科学者を収容する事ができます。研究者には、生物学者、地質学者、海洋学者、物理学者、天文学者、氷河学者、気象学者などが含まれます。

 

地質学者は、プレートテクトニクス、宇宙からの隕石、超大陸・ゴンドワナ大陸の崩壊からの資源を研究する傾向があります。南極の氷河学者は、浮氷、季節の雪、氷河、氷床の歴史と力学の研究に関心を持っています。生物学者は、野生生物を調べることに加えて、厳しい気温と人々の存在がさまざまな生物の適応と生存戦略にどのように影響するかに関心があります。内科医は、ウイルスの拡散と極端な季節的温度に対する体の反応に関する発見がありました。

 

南極点にあるアメリカのアムンセン・スコット基地の天体物理学者たちは、天体ドームと宇宙マイクロ波背景放射を研究しています。 多くの天文観測は、ほとんどの地表の場所からよりも標高が高い南極大陸の内部から行う方が適切です。標高は低温と相まって、水蒸気を最小限に抑え、光害のない薄い大気をもたらします。したがって、地球上の他のどの場所よりも宇宙空間をより鮮明に見ることができます。

 

南極の氷は、アムンセン・スコット基地で世界最大のニュートリノ望遠鏡のシールドと検出媒体の両方として機能します。

 

1985年に、ブラント棚氷のハレー基地で収集したデータの分析に取り組んでいた3人のイギリス人科学者が、オゾン層の穴の存在を発見しました。1998年にNASAの衛星データは、南極のオゾンホールが記録上最大で、2700万平方キロメートルでした。オゾン層の破壊は、人間が製造した製品から排出されるフロンガスによって引き起こされると最終的に決定されました。1989年のモントリオール議定書で、フロンガスの使用禁止により、オゾンホールは今後50年間で閉じると考えられています。

 

(南極旅行/ロス海・亜南極10-7-1)