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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

コオリカマス漁業

コオリカマスは最大55㎝位にまでなりますが、わずか3年で市場に出せる30㎝位の大きさに急成長します。
コオリウオは餌であるオキアミが多くいるサウスジョージアとシャグ・ロック周辺の大陸棚に大きな群れで生息し、産卵は浅瀬の海底に行います。
サウスジョージアでのコオリカマス漁業は1970年台に旧ソ連所属の漁船により始まりましたが、資源枯渇の懸念から1989年に一旦禁漁となりました。
のち1,500t~5,000tというかなり控えめな上限漁獲量で解禁されました。

コオリウオ漁業はサウスジョージア周辺の12海里禁漁海域の外でかなり行われていますが、ほとんどが島の北西部の海域です。
網目が最低90㍉に規制されている遠洋トロール船の混獲はほとんどなく、他種に対する影響もほとんどありません。
過去には、網の中に入った魚を取ろうとして飛び込んで網目に絡まってしまう海鳥の犠牲が時々ありましたが、今では様々な予防策で避けられています。
予防策とは網の十分な洗浄、網が早く沈むように重りを重くする事、トロール操業中の生ごみ類放棄の禁止などです。
この漁業方は2010年に海洋管理協議会(MSC)による条件付き認証を受けています。

(南極旅行/サウスジョージア島12-2)