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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

探査の機械化時代

探査の機械化時代(THE MECHANIZED AGE OF EXPLORATION)

 

より強力なエンジン、鋼鉄の船、飛行機、無線機の出現により南極探査への動機と実行は大きく前進しました。特に無線機は重要で、初めて南極探検家たちが外の世界から隔離されないこととなりました。

 

新しい航空技術を最初に使用したのがヒューバート・ウィルキンス卿でした。デセプション島の基地からウィルキンスは、グレアムランド上空を飛行し、空から新しい土地を発見した最初の南極探検家となりました。また彼は、地図作成に航空写真を使用した最初の人物でもありました。

 

ヒューバート・ウィルキンス卿

 

リチャード・バードの最初の南極探検は、1928年12月25日、ロス棚氷に到達から始まります。彼には、飛行機3機、犬95匹そして50名以上の仲間がいました。彼の目標は、南極点上空を飛行することでした。その後クジラ湾にリトルアメリカ・キャンプを設営したバードは、1929年1月15日に最初の飛行を行いました。2週間後の飛行では、ロックフェラー山脈を発見しました。他にも数回の偵察飛行を行い、飛行機を格納し越冬の準備につきました。

 

リチャード・バード

 

次の南半球の夏の1929年11月28日、バードと3人の仲間は、飛行機フォードトライモーターで南へ向けて離陸しました。なんとか厳しい状況の中、南極横断山脈を越えた後、1929年11月29日にバードと乗組員たちは、初めて南極点上空を飛行しました。

 

リチャード・バードは、1934年1月17日に他の遠征で南極へ戻ってきました。今回は、主に科学研究を目的としていました。越冬に備えリトルアメリカ・キャンプを改めて設営した後、彼の遠征隊は、より多くの調査や地図作成の飛行、地上での地質学、気象学、生物学、大気調査などの仕事に取り掛かりました。リチャード・バードは、冬のほとんどを内陸のキャンプで1人で過ごしていました。ボリング・アドバンス気象観測基地では、一酸化炭素中毒により死にかけました。

 

この遠征では、自慢できる2つの注目すべき成果がありました。バードは、南極大陸が一つの大陸であり、ウェッデル海とロス海の間には海峡がないことを証明していました。また氷上での自動輸送車(シトロントラクター3台)を初めて成功させた人物でした。

 

1935年、アメリカの極地探検家リンカーン・エルスワースは、南極半島の先端にあるダンディー島へ到着し、南極大陸横断飛行でロス棚氷へ飛ぶ準備をしていました。エルスワースは、天候により数回の不時着を余儀なくされましたが、それでも彼は大陸を最初に飛ぶことに成功しました。エルスワースと彼の仲間は、最初に着陸し、未知の領域で再び離陸しました。旅の間、彼らはエルスワース山脈を発見しました。

 

・皮肉なことに厳しい天候の南極海や特に南大西洋は非常に危険であったことが、南極大陸の発見の主な要因であったと考えられます。幾度も嵐により吹き飛ばされた船乗りたちは、新しい土地も発見しました。多くの新しい土地は、以前から知られている土地よりも南にありました。

 

・スコットの小屋とは、ロバート・スコット船長と彼の仲間が最終的に南極点を目指す際の作業基地でした。しかし彼らがキャンプに戻ることに失敗し、途中で死亡してしまいました。小屋はアーネスト・シャクルトンの部隊が1917年の遠征中に使用したのが最後でそれ以降放棄されていましたが、寒冷な温度によって驚くべき状態で保存されていました。

 

・クックは、完璧なことを趣向にする人物でした。彼の航海記録には、高緯度で多数のアザラシやクジラを観察したことも記されています。しかし皮肉なことに、それは爆発的な狩猟活動を煽ることとなり、彼の航海に続き、やがて猟師たちが南向かいます。

 

・新しい土地とアデリーペンギンの名前は、デュルヴィルの妻の名前に由来しています。

 

・「科学的発見はスコットへ;速さと効率の良い旅はアムンセンへ;災害が襲い全ての希望を無くした時は、ひざまずいてシャクルトンへ祈りを。

- 南極探検家及び地質学者レイモンド・プリーストリー氏

 

「ジェームズ・クックの南極周航は、人間による探索の旅の中でも最大の旅の1つです。」

 

「ジェームズ・ウェッデルは熱心な探検家であり、博物学者、地理学者でもありました。また彼は最初の南極自然保護主義者でもありました」

 

「1895年1月24日、L. クリステンセン船長とノルウェー人探検家カルステン・ボルクグレヴィンクによる1893~94年捕鯨遠征隊はアデア岬に上陸、それは史上初の南極大陸本土への上陸となりました。」

 

「ヒューバート・ウィルキンス卿は、南極で初めて航空技術を使った人物でした。そしてかれは空から新しい土地を発見した最初の南極探検家となりました。

 

(南極旅行/ポセイドン南極読本6-8)