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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

チュクチ自治管区(CHUKOTSKY AUTONOMOUS OKRUG)

チュクチ自治管区は737,000平方キロメートルで、アラスカの半分の大きさです。ロシアでは6番目に大きな自治区で、チュクチは8つのエリアに分かれています。

チュクチを囲むベーリング海と東シベリア海&チュクチ海の影響を受け、チュクチの天気は変わりやすく、すぐに南西の強風に変わり、冷たく強い北風が吹きます。
サイクロンはしばしば発生します。 沿岸地方は、年に平均150日は、強風の日があります。年間平均降水量は、200~400ミリです。ナバリン岬(Cape Navarin) は、ロシアで最もハリケーンや嵐の発生率が高い場所です。1年のほとんどの期間、周辺の海域は氷に覆われています。

1月の平均気温は、-15℃~-35℃で、7月の平均気温は5℃~14℃です。
地方は山が多く、チュクチの大きな川はアナディリ川、オモロン川と大・小アニュイ川で半島の西側の標高1,800mの山から流れ出ています。
アナディリ川は、アニュイ山脈(Anyui mountains)南東に発し、アナディリ高原を南西に流れ、途中で大きく東に向きを変え、湿地帯からなる広大なアナディリ低地に出てアナディリ湾とベーリング海に注ぎます。
オモロン川は、ロシアのシベリア北東部を流れる川で、コリマ川最大の支流で、マガダン州のオホーツク海沿岸の山地から発し、主にマガダン州とサハ共和国を流れますが、最下流でチュクチ自治管区内に入りコリマ川に合流します。川の水は北極海の一部である東シベリア海へと注ぎます。
小アニュイ川と大アニュイ川は北に流れ、他の平原や沼地の低地を通り、コリマ川に注ぐ前にサハ共和国との境界線を越えます。

3番目に主要な低地地帯は、ちょうどチュアン(Chaun) 入り江の南で、多くの小さな川が北の湾に流れています。西で見られるような山ほど高くはありませんが、山々がチュクチの中央や東側に聳え立っています。

北太平洋と大西洋の潮流は、ベーリング海峡でまじりあいます。ナバリン岬(Cape Navarin)の南東からアナディリ湾までの北に流れる海流と海峡の西側を通る海流は、たくさんの植物性プランクトンや動物性プランクトンを作る多くの栄養素を運び、世界で最も豊かな海域の1つとなっています。

チュクチは、4つの植生地帯に分けられます。北極圏ツンドラ、亜北極ツンドラ、ツンドラ森林と北方林です。北極圏ツンドラは、ウランゲリ島、近くの島々、コリマ川と東のコリューチンスカヤ湾(Kolyuchinskaya)の間の海岸線を含む冷たい北極海の影響を受けています。

西アラスカと似た植生は、主に苔、地衣類や小さな低木で地方の半分が覆われています。ウランゲリ島は、特に多様な固有種、アメリカ種、ステップ種の植物相を持っています。

亜北極ツンドラには、高い木々、地衣類の草原があり、チュクチの広い範囲に分布しています。南西に向けて徐々にツンドラの森林地帯に変わり、広域のアナディリ盆地の水辺の森にも広がっています。

動植物(Flora and Fauna)
チュクチ自治管区は、古代ベーリング地方(ベーリング海峡のアメリカとロシア側両方の陸と水生植物の生態系)の一部です。陸の橋は、チュクチでユニークな植物の群落を作っていました。氷河期や間氷期の間、地域は種形成の温床でした。

チュクチには、世界の96の固有種の極地維管束植物の48%があり、全部で、900種以上の維管束植物、約400種のコケ類、400種の地衣類があります。

動物相は、220の鳥類、59の哺乳類、そのうち37種は陸生動物で22種はクジラ類とアシカ類などと多様です。コククジラ、ホッキョククジラ、ザトウクジラ、ナガスクジラ、イワシクジラ、ミンククジラ、シロナガスクジラ、シロイルカ、シャチなど9種類のクジラが見られます。

ホッキョクグマのほぼ80%がベーリング海やチュクチ海で繁殖し、ウランゲリ島かゲラリト島で(ヘラルド島)出産します。世界の太平洋セイウチの約半分が、海岸線に沿って栄巣地を作っています。
オットセイ、ゼニガタアザラシ、ゴマフアザラシはベーリング海の南部に生息しています。クラカケアザラシ、ワモンアザラ、アゴヒゲアザラシ、ゴマフアザラシは、もっと北の海域に生息しています。絶滅危機にあるトドもベーリング海の西に生息しています。

居留区(Population Centre)
アナディリは、チュクチ自治管区の首都で行政の中心都市です。1930年代に創設されたペベクは、北極線上位置し、ロシア最北の都市です。ロシア極東で唯一原子力発電所のあるビリビノは、金の採掘地です。

チュクチの人口は、産業の衰退と連邦政府の補助金がなくなったため、急激に減少しています。住民の72%は都市部に住んでいて、たいていの人は移民で、ソビエト政府が提供した特典や高収入の仕事のためこの地にやって来ました。
チュクチ自治管区には、約17,000人の先住民族が住んでいて、たいてい、チュクチ人、やユカギール人、ユピックエスキモー人、コリャーク人、エヴェン人です。

1930年にソビエト連邦がチュクチ自治管区を作りましたが、歴史上は近隣の行政区に支配されていました。1951年までカムチャツカ州の管轄下にあり、1951年から1953年までは、ハバロフスク地方に、 1953年から1993年までマガダンの管轄下にありました。ロシアの憲法裁判所が法律的に分離を許可し、自治が認められました。そして、2001年には、新興財閥で億万長者のロマン・アブラモヴィッチが知事に当選を果たしました。

天然資源(Natural Resources)
チュクチは、ロシアで金の埋蔵量が2番目で、他にスズ、水銀、石炭、銅、タングステン、銀などたくさんの鉱物資源もあります。
海の資源は、タラが豊富ですが、漁業活動が活発でないためサーモンの漁獲量が減少し、1940年代の50~75%と推定されています。 最近、陸上と沖合で、石油とガスの埋蔵が発見されました。

(北極旅行/極東ロシア1-4)