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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

地質

地質(GEOLOGY)

 

南極は1億7,000万年以上前、超大陸「ゴンドワナ大陸」の一部でした。時間が経つにつれて、ゴンドワナ大陸は徐々に崩壊しました。私たちが知っている南極は、約2,500万年前に形成されました。

 

カンブリア紀のゴンドワナ大陸は温暖な気候でした。西南極の一部は北半球にあり、この期間中に大量の砂岩、石灰岩、頁岩が堆積しました。東南極は赤道にあり、熱帯の海で海底無脊椎動物や三葉虫が繁栄していました。デボン紀初期(4億1,600万年前)まで、ゴンドワナ大陸はより南にあり、気候は涼しく、この時期から陸上植物の化石が発見されています。現在のエルズワース、ホーリック、ペンサコーラ山脈がある場所には砂と沈泥が広がっていました。

ゴンドワナ大陸が南極を中心に気候が冷え込んだデボン紀後期(3億6000万年前)氷河作用は始まりましたが、植物はまだ生息していました。ペルム記になると、沼地で生育するグロッソプテリスなどのシダのような植物によって支配されるようになります。 時間が経つにつれて、これらの沼地は南極山脈の石炭の堆積物となりました。ペルム紀の終わりに向かって、温暖化が続くと、ゴンドワナ大陸の大部分が乾燥した暑い気候に変わりました。

 

温暖化が続いた結果、極地の氷が溶け、ゴンドワナ大陸の多くが砂漠となりました。東南極では、シダ種子類が定着し、大量の砂岩と頁岩の大地になりました。南極半島はジュラ紀(2億600万年~1億4,600万年前)に形成され始め、島々は徐々に海から隆起し始めました。ジュラ紀には以前繁殖していたリストロサウルスのような爬虫類のように、イチョウやソテツが繁茂していました。

西南極は、白亜紀(1億4,600年前~6500万年前)に針葉樹林が支配していましたが、白亜紀の終わりにナンキョクブナ類が支配するようになりました。南極周辺の海ではアンモナイトが多く生息し、恐竜も存在していました。南極で見つかった恐竜は現在までに2種(クリオロフォサウルス、アンタークトペルタ)の恐竜しか発見されていません。ゴンドワナが分裂し始めたのはこの時期でした。

 

アフリカ大陸は約1億6,000万年前に南極から分離し、その後、白亜紀初期(約1億2,500万年前)にインド亜大陸が続きました。約6,500万年前、南極大陸はオーストラリア大陸と繋がっており、熱帯から亜熱帯気候で、有袋類の動物が生息していました。約4,000万年前になると、オーストラリア大陸が南極大陸から分離し、海流がオーストラリアから南極を隔離し始め、最初の氷が現れ始めました。約2,300万年前には、南極と南米の間にドレイク海峡が開通し、南極周極海流が発生しました。その影響で氷が広がり、それまで大陸を覆っていた森林に取って代わりました。約1,500万年前から、南極大陸は氷で覆われており、約600万年前に現在の範囲まで広がりました。

 

(南極旅行/ロス海・亜南極10-2)