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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

オオフルマカモメ

オオフルマカモメ(Giant Petrel)

 

オオフルマカモメは、2種類のフルマカモメ属からなる大きな海鳥です。長い間、同種であると考えられ、彼らは1966年まで別々の種として確立されていませんでした。ミナミオオフルマカモメとキタオオフルマカモメの2種類は、ミズナギドリ族の最大種です。彼ら2種類のフルマカモメは、ミズナギドリ内の明確なサブグループを形成すると考えられています。両方の種は南半球に制限されており、特にサウスジョージア島などその範囲は大きくかさなっています。ミナミオオフルマカモメは、さらに南へ営巣し、南極に営巣地があります。オオフルマカモメは攻撃的な捕食者で腐食性動物であり、一般的に「スティンカー(嫌な奴)」と呼ばれることがあます。捕鯨者からは、大食いと呼ばれていました。

 

オオフルマカモメはその名前を博しています。ミナミオオフルマカモメは、3.8~8kg、翼幅180~210cm、高さ86〜100cm。キタオオフルマカモメは3〜5kg、翼幅150〜210cm、高さ80〜95cmです。外見は、アホウドリに似ており、サイズで並ぶことができる唯一のミズナギドリ科です。彼らはくちばしの形から、アホウドリと区別できます。2つの管になっている鼻孔はくちばしの上部で結合されています、一方アホウドリは、鼻孔が分離され、くちばしの両側に離れています。またミズナギドリは、濃くより茶色なまだら(ミナミオオフルマカモメの白い変種を除く)であり、より猫背気味の外観です。

 

ミナミオオフルマカモメとキタオオフルマカモメは、同様の長い淡いオレンジ色のくちばしと均一なまだらな灰色の羽毛を持っており、見分けるのが困難です。(15%いるミナミオオフルマカモメの白い変種を除く)。キタオオフルマカモメのくちばしの先端は赤みがかっていて、ミナミオオフルマカモメは淡い緑色で、それぞれ残りのくちばし部分よりも少し暗く、明るく見えます。また、年を重ねたキタオオフルマカモメの下側は、ミナミオオフルマカモメよりも青くて均一で、後者は、より色の薄い色の頭と首と暗い腹の間の対比が見られます。キタオオフルマカモメの標準的な例は、いくつかの範囲で識別できます。残念ながら、両方の種の若鳥は、すべて暗く、くちばし先端の色が見られない限り、区別するのは非常に困難です。比較的若いキタオオフルマカモメの中には、頭が薄いように見えることもあり、ミナミオオフルマカモメにも見えます、このようにこの種は判別が難しいです。

 

オオフルマカモメは非常に日和見的に餌を食べる種であり、ミズナギドリ科のなかでは唯一、地上だけでなく、海で餌を食べます。実際、彼らは海岸の近くに食べ物のほとんどを見つけます。地上では、彼らは、特にアザラシやペンギンの腐肉を餌としています。

 

彼らはまた、ミズナギドリ科の中で唯一よく歩くことができます。また、シールマスター姿勢(頭と翼を伸ばしたまま、頭は敵を向き、翼の先は少し後ろに向き、尾を垂直させた状態)で死体の上に支配していることを表します。アホウドリと同じ大きさのものであっても、他の海鳥を殺すことが可能であり、彼らはそれらを殺す(繁殖期に他の種のヒナ)か、または溺死させます。海ではオキアミ、イカ、魚を食べ、しばしば内臓物などを期待して漁船の近くにやって来ます。

 

ミナミオオフルマカモメは、キタオオフルマカモメよりも自由な営巣地を形成する傾向があります。どちらの種も、地面から作り上げた、高さ約50cmの大雑把な巣の中に一つの卵を産みます。約60日間抱卵され、ヒナが孵化すると3週間保育します。ヒナは約4ヶ月後に巣立ちますが、巣立ち後、さらに6〜7年間は性成熟しません。

 

(南極旅行/ロス海・亜南極6-4-2)